開催日:令和 3年11月22日
会議名:令和 3年第4回定例会(第1日11月22日)

○20番(山宮きよたか議員)  私、山宮きよたかは公明党目黒区議団の一員として、住み続けられる目黒を目指し、区民の皆様からお寄せいただいた御意見、御要望のお声を基に、大きく2点、6項目に分けて質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
 大きな1点目、安全で快適な都市基盤の整備と保全についてです。
 (1)通学・通園路の安全対策について。
 通学・通園路の事故をめぐっては、2012年に京都府亀岡市で集団登校中の列に車が突っ込み、児童2人が死亡する事故が起き、文部科学省が日本全国の各自治体に向けて、安全点検と対策を要請し、取り組んできました。
 この10年間の安全対策の進捗について、ある新聞社の発表した調査によると、事故の危険のある箇所として、全国の主要74各自治体において、約2万7,000件の改善要望がある中、1万2,300件がいまだ未対策となっている実情があると報じられました。
 目黒区では、近年の待機児童対策の取組を強化してきた保育園の増加に伴い、地域住民の方より、通学・通園路の安全対策についての不安や心配な声を伺ってきました。この不安なお声に対して、改めて目黒区の対応を確認すべく、質問させていただきます。
 区では、公明党が要望した子ども目線での安全総点検を行い、2012年10月の緊急合同点検検討結果を取りまとめました。各所管及び関係機関で改善対策を実施してきましたが、その後も園児や児童が交通事故に巻き込まれ、貴い命が犠牲となる痛ましい事故が全国で発生しています。
 これらを受け、我が会派は2019年5月に再度、区内の通園・園外保育等の安全対策に関する緊急要望を行いましたが、これまでの区の交通安全対策の取組と今後の推進強化について伺います。
 (2)道路維持管理について。
 先日、私の住んでいる西部エリアで地域住民との懇談会を行ったところ、道路の維持管理について話題となりました。去る10月7日、地震の影響で目黒区柿の木坂で水道管が破裂し、道路に水があふれる事故のニュースや、新しいマンションの建設工事が近所で多く見受けられ、こんなに深く地面を掘っているのかとの不安から、私たちの住む呑川沿いの地盤は大丈夫なのか、道路の強度は保たれているのかとのお声を頂戴いたしましたので、そこを基に質問させていただきます。
 上下水道管の老朽化や地震などの自然災害の影響で、道路の陥没の被害が発生しており、区民の生活道路の安全性を確認し、区民への周知を強化する必要があると考えます。空洞化調査などをより積極的に行い、これまで以上に精度を高めた維持管理体制を構築できないか、区の見解を伺います。
 (3)自転車走行空間の整備について。
 今年も9月21日から30日までの期間、秋の交通安全運動が実施されました。この期間、私も町会長代行として、感染症対策を取りながら、地元地域の皆様と一緒に交通ルールの遵守や自転車運転のマナー向上を呼びかける啓発活動に努めました。
 この期間、地域の方々から「自転車は軽車両であり、車道を走行するようにとあるが、危険が多い」との御意見を伺いました。ある御婦人から、「自転車で走っている道路には、樹木の葉・枝が車道側まで生い茂ってる場所があるため、避けて走ろうと思った私の息子は、車と接触しそうになり、仕方なく通過したら、伸びた枝でおでこをけがしてしまった」等の怖い体験をした方のお話をお聞きし、どうにか対策することができないだろうか、町会の協議会で話し合いました。
 そこで、質問いたします。
 自転車ナビマークのある目黒通りや駒沢通りなどの路側帯では、道路の段差や樹木の葉・枝が車道側まで生い茂ってる場所があるため、それを避けて自転車が走行しています。その際、自動車やオートバイ、ほかの自転車と接触事故が起こる危険性があります。
 そこで、事故を未然に防ぐための対策として、区民の皆様からのLINEを活用した通報システムを構築し、危険箇所を速やかに処置することができないか、区の見解を伺います。
 大きな2点目、生きる力を育む学校教育の推進について。
 目黒区が目指す子ども像は「21世紀をたくましく生きる人間性豊かなめぐろの子ども」、それを実現するための基盤となる学校像は「魅力と活力にあふれ、信頼される学校」であります。
 その教育目標の中には、ソサエティ5.0時代の到来など、社会の変化が加速度を増し、複雑で予測困難となってきている中、一人一人の児童・生徒が自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値ある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら、様々な社会的変化を乗り越え、持続可能な社会のつくり手となることができるようにすることが必要であるとありました。
 そこで、以下、質問いたします。
 (1)SDGs教育について。
 都教育委員会は、都議会公明党の提案を受け、新たな学習指導要領の全面実施前から、SDGs「持続可能な社会づくりに向けた教育推進事業」として取り組み始め、平成29年から5年間にわたり目黒区立五本木小学校をはじめとした推進校を指定し、研究を進めてきました。
 目黒区における持続可能な社会づくりの担い手の育成の充実を図るため、これまでの取組成果と課題をどのように生かして展開していくのか、区の見解を伺います。
 (2)オリパラ教育について。
 東京2020大会オリパラ教育のレガシーの構築について、特にパラアスリートには、その競技のパフォーマンスはもちろん、競技後に発する言葉には心を動かす力があると感じます。
 そこで、スポーツを通じて困難を克服してきたアスリートと直接触れ合い、体験談を聞くなど、子どもたちの心に残る取組を、今後もオリパラ教育の一環として実施していくべきと考えますが、区の見解を伺います。
 (3)食育について。
 子どもたち一人一人の心身の健康を増進する健全な食生活を実施するため、2020年3月に改定した学校(園)における食育指針について、コロナ禍でのガソリン値上げや風水害の影響により、小麦粉、野菜、油の値段が高騰しています。そのため、給食の食材確保難や献立の変更など、育ち盛りの子どもたちへの健康や体力低下が懸念されます。
 学校・園における給食は、食育に関する指導として、より一層重要になると考えますが、目黒区教育委員会の現状認識と今後の取組について伺います。
 以上、壇上での質問を終わります。(拍手)
 〔青木英二区長登壇〕

○青木英二区長  山宮議員の2点にわたる御質問に順次お答え申し上げます。
 なお、第2点目につきましては、教育委員会所管事項でありますので、教育長からお答えいたします。
 まず、第1点目、安全で快適な都市基盤の整備と保全についての第1問、通学・通園路の安全対策についてでございますが、区は令和元年5月に発生した滋賀県大津市における保育園児らが死傷する痛ましい交通事故を受け、早々に警察と合同点検を行い、路面標示による注意喚起や防護柵の設置などを行ったところでございます。
 区では、令和2年10月に自転車の安全な利用促進に関する条例を制定し、令和3年5月には第10次交通安全計画を策定するなど、総合的な交通安全対策を進めております。第10次交通安全計画では、「歩行者が安心して歩けるやさしさのあるまち」を目標像とし、自転車利用者や子どもなどを対象とした交通安全対策など、3つの重点事項を定めて、取組を進めているところでございます。
 通園・通学路の交通安全につきましては、平成26年に策定した目黒区通学路交通安全プログラムに基づき、学校関係者や警察などと連携して、通学路の点検や安全対策に取り組んでまいりました。また、通学路、裏通りの交通安全対策や、学芸大学駅周辺地区あんしん歩行エリア形成事業では、住区住民会議や学校関係者などと連携し、グリーンベルトや交差点のきらきら舗装などに取り組んできたところでございます。
 さらに、令和3年7月には、関係所管や警察署で構成する検討会を設置し、通学路の合同点検や安全対策の実施に取り組むほか、令和元年に国が創設したキッズ・ゾーンの設定について、保育園などが多く立地する学芸大学駅周辺地区をモデル地区として、検討を進めているところでございます。
 今後、区では子どもの交通安全対策の取組を強化することとし、新たな実施計画素案には、安全・安心の道路交通対策や総合的な自転車対策の推進などの施策を掲げ、貴い命が犠牲とならないよう、より一層子どもの交通安全環境の向上を推進してまいりたいと存じます。
 次に、第2問、道路の維持管理についてでございますが、区では舗装の修繕サイクルを超え、老朽化が進む道路の効率的、効果的な修繕を図り、区民にとって重要な生活道路の安全・安心を確保することを目的とし、平成28年11月に目黒区道路舗装維持管理方針を策定したところでございます。
 区が管理する道路延長約350キロメートルありますが、大型車が多く通行する幹線道路、バス路線など延長約67キロメートルを主要道路、主要道路以外の道路の延長約283キロメートルを生活道路とし、それぞれに管理方針を定めたところでございます。
 主要道路は、一般交通や公共交通の処理、非常時の物資輸送など、重要な役割を担う道路であることから、常時円滑な通行を確保するため、日々の巡回点検と併せて、路面性状調査等の専門業者による定期的な調査を行い、調査データに基づく予防保全による維持管理を行っていくこととしております。
 また、主要道路以外の生活道路は、区職員による巡回点検や区民からの要望を整理し、舗装道路の舗装状態の悪いところから修繕を行う日常保全により、維持管理を行っているところでございます。
 お尋ねの空洞化調査でございますが、専門業者が車両に搭載する地中レーダーやAI解析により、陥没の原因となる路面下の空洞の有無や大きさなどを調査するものでございまして、維持管理方針に基づき、主要道路を5年ごとに実施しております。前回調査の平成30年には、110か所の空洞を発見し、陥没などの事故を未然に防ぐことができたところでございます。
 また、主要道路以外では、毎年道路工事計画に合わせ、工事予定箇所のうち過去の陥没事例などから、調査箇所を選定し、空洞化調査を行っているところでございます。
 いずれにいたしましても、生活道路の安全性を強化していく必要があると認識しておりますので、新実施計画素案に道路、橋梁の強靱化対策を掲げており、AIを活用した道路性状調査や空洞化調査などを積極的に行い、精度を高めた維持管理体制を構築してまいる所存でございます。
 次に、第3問、自転車走行空間の整備についてでございますが、区では平成30年3月に目黒区自転車走行環境整備計画を策定し、国道、都道の管理者や警察署と連携を図りながら、区民が安全に安心して通行できる自転車走行空間の整備に取り組んでいるところでございます。
 これまでも職員による日々の巡回点検や区民要望の中で御指摘のような道路の段差解消や街路樹の剪定等について、適宜適切に東京都に伝え、安全かつ円滑な交通の確保に努めております。
 本区の道路や公園等の維持管理につきましては、複雑多様化する区民ニーズに迅速かつ的確に対応していくため、維持管理体制を強化し、本年4月から防災センターに道路公園サービス事務所を設置し、新設した危機管理部と連携させることで、激甚化する風水害対策等への体制を強化するとともに、年間約3,000件の区民要望等に対応しているところでございます。
 こうした状況の中で、区では新型コロナウイルス感染症の影響による景気後退を見据え、今後も大幅な歳入の増加は見込みにくい状況にあり、限られた行財政資源の中で持続可能で質の高い区民サービスの提供に取り組まなければならないため、お尋ねの事故を未然に防ぐ対策として、LINEを活用した通報システムを構築し、危険箇所を速やかに処置する取組を進めているところでございます。
 具体的にはSNS無料通話アプリであるLINEを活用し、区民から道路の不具合を写真と位置情報で投稿していただく通報システムの試行を令和3年11月15日から開始するとともに、新たな実施計画素案において、道路、橋梁の強靱化対策を掲げており、本格実施に向けて取り組んでまいります。
 区といたしましては、こうしたデジタル技術を活用した効率的で効果的な道路維持管理の取組を進め、自転車走行環境の整備や通学・通園路の安全対策など、区民の方々が安全で快適に通行できる都市基盤の整備と保全の取組を推進してまいりたいと存じます。
 以上、お答えとさせていただきます。
 〔関根義孝教育長登壇〕

○関根義孝教育長  山宮議員の第2点目、生きる力を育む学校教育の推進についてにつきましては、教育委員会所管事項でございますので、私から順次お答え申し上げます。
 初めに、第1問、SDGs教育についてでございますが、令和2年度から小・中学校で順次全面実施されている新学習指導要領では、一人一人の児童・生徒が豊かな人生を切り開き、持続可能な社会のつくり手となることができるようにすることが求められております。
 教育委員会では、新学習指導要領の全面実施に合わせ、現代的な諸課題に関する教科等横断的な教育推進資料を作成し、各学校において、持続可能な開発のための教育を教育課程に位置づけ、指導を行っているところでございます。
 その中で令和元年度からの2年間、東京都教育委員会の持続可能な社会づくりに向けた教育推進校に指定された五本木小学校では、SDGsの17の目標を各教科等に関連づけた年間指導計画を作成し、授業研究を進めてまいりました。この五本木小学校における取組の成果として、児童が地球規模の課題について、自らの問題として捉え、自ら行動に結びつけていくという意識の変化が見られるようになったことが挙げられております。
 課題といたしましては、子どもたちの発達段階を踏まえ、年間指導計画を6年間を通したより系統的なものとして改善を図り、さらなる実践につなげていくことが挙げられております。
 本研究の取組につきましては、本年1月に研究冊子として取りまとめ、全小・中学校に発信しており、現在、各学校の取組に生かされているところでございます。
 今後は、各学校が教科等を横断的に、小学校は6年間の、中学校は3年間の系統性を意識したより効果的な教育課程を編成できるよう、東京都の教育推進校の実践例や指導に関する資料を情報提供し、各学校の取組の充実につなげたいと考えております。
 教育委員会といたしましては、持続可能な社会のつくり手となる子どもたちの意識を高め、これからの社会に貢献できる力を育む各学校の持続可能な開発のための教育を推進してまいります。
 次に、第2問、オリパラ教育についてでございますが、現行のめぐろ学校教育プランでは、オリンピック・パラリンピック教育の推進を掲げ、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を子どもたちにとって貴重な機会と捉え、豊かな国際感覚の醸成や日本人としての自覚と誇りを持てるよう、取組を推進してきたところでございます。
 各学校・園では、全ての子どもたちがオリンピックやパラリンピックが持つ多面的な価値や意義を体験や活動を通じて学ぶことができるよう、オリンピアン・パラリンピアンによる講演や競技体験のほか、地域清掃等のボランティア活動への参加や能・狂言・茶華道体験教室など、日本の伝統文化に触れる活動を計画的、継続的に実施してまいりました。
 その中でもオリンピアン・パラリンピアンとの直接交流は、オリンピック・パラリンピックの理念を理解し、スポーツへの関心を高めるとともに、障害者スポーツを通じた障害者理解の促進、世界の多様性を受け入れる豊かな国際感覚の醸成、夢に向かって努力し、困難を克服する意欲等を培うことにつながっております。
 今月に入り、教育委員会では各学校・園に対し、これまでのオリンピック・パラリンピック教育を一過性のものとせず、東京2020大会後も学校2020レガシーとして、教育課程に位置づけて継続するという基本的な考え方と、重点的に育成すべき5つの資質として、ボランティアマインド、障害者理解、スポーツ志向、日本人としての誇り、豊かな国際感覚という視点から、具体的な取組例を示したところでございます。この取組例を参考に、各学校・園では、実情に応じて重点項目を決め、創意工夫ある教育活動を展開するよう計画しております。
 教育委員会といたしましては、各学校・園がこれまで継続的に行ってきたオリンピック・パラリンピック教育をレガシーとして捉え、国際理解や共生社会への意識づけを図る教育活動の充実に向け支援してまいります。
 次に、第3問、食育についてでございますが、学校給食は子どもたちの健康の保持増進と心身の発達を支えるとともに、食に対する正しい知識と望ましい食習慣を身につける場として、食育の中心的役割を担っております。
 近年、食を取り巻く環境や生活様式が多様化し、偏りのある食生活や朝食を欠かすことなどによる健康への影響が懸念される中で、学校給食が担う役割はますます重要度を増しているものと認識しております。
 本区では、全ての区立小・中学校及びこども園に栄養職員を配置し、自校調理方式により学校給食を運営しており、栄養職員が中心となり、食育の視点を踏まえて、食材の調達や献立の作成を行い、各学校・園の特色ある作りたてのおいしい給食を提供しているところです。
 その中で最近の社会経済状況の変化に伴い、様々な食材が値上がりし、給食への影響が懸念されるところですが、給食の質を落とすことのないよう、旬の食材など、より安価で栄養価の高いものを活用しながら、工夫を凝らした給食を実施しております。
 各学校・園におきましても、学校給食を食に関する生きた教材として、地域の自然や食文化等に関する理解を深め、食に携わる人々や食物に感謝する心が育まれるよう、児童・生徒等を指導しております。
 また、教育委員会では、食育の一環として、児童・生徒が伝統文化に親しみ継承する大切さを理解するための日本の行事食や郷土料理、国際理解を深めるための世界の料理などの特別給食を実施しております。
 学校給食の食材費は、学校給食法に基づき、保護者が負担する学校給食費により賄っておりますが、特別給食の食材費は、教育委員会が負担しており、食育の推進とともに給食費の保護者負担の軽減にもつながっているものでございます。
 教育委員会といたしましては、今後とも学校給食の持つ多面的な役割を生かしながら、学校給食を通した食育への取組を進めてまいります。
 以上、お答えとさせていただきます。

○20番(山宮きよたか議員)  それでは、再質問させていただきます。
 まず、上から順番にいきます。通学・通園路の安全対策についてです。
 安全対策が進まない理由として、新聞社が発表した部分で課題が3つあります。
 1つは、道路が狭くて対策が取れない道路の事情があること、2つ目、対策費用が高く、予算不足で対応できないこと、3つ目、道路交通法に基づいて、警視庁が定めた信号と横断歩道の設置指針があるため、設置間隔に制限がある。だから、ここに信号をつけてほしいっていうところにはつけられない可能性が出てきてる。こういった3つの課題があって、安全対策が進んでいないのではないかということであります。
 目黒区の場合も、やはり警察案件、信号機等の部分でのなかなか課題解決に至っていないという現実があるのかなというふうに思っておりますが、ぜひとも通園・通学路、やっぱり安全対策は必要でございます。保育園や小学校の保護者に対しては、園や学校を通して、どこが危険なのかについて十分に認識を持ってもらう必要があるんじゃないかなと思います。特に保育園が増えた。目黒区に新たに引っ越してこられた若い夫婦の方たちは、もともとの土地勘がない可能性もあります。
 ですので、ぜひとも危険な箇所の認識をしっかりと保護者の方々も理解すること、ここをしっかり指導する必要があるんじゃないか。例えば警察署と連携して、ヒヤリ・ハット図を作成し公表したり、保護者に対してはきめ細かな情報提供をしていく必要があるんではないかなというふうに思いますので、考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 特に検討会で危険箇所の抽出をするとき、子どもの目線でその確認をしていただきたい。大人から見れば、交差点、植木があったって見れるんですけども、子どもの目線から見たときに、植木が邪魔で、出てくる車が見えない場合があるんです。この部分が非常にポイントとなりますから、検討会については、危険箇所の抽出、ぜひ子ども目線でしゃがんで、その目線から確認していただきたいと思いますが、以上、2点、いかがでしょうか。
 2点目、道路の維持管理についてでございます。
 安心しました。前回の調査が平成30年、100か所の空洞を発見して、陥没の事故を未然に防ぐことができたと。ぜひこれを区民の方に周知していただきたいなと思うんです。不安になってるんですよね。だから、自分の近所のところで大きな穴がぼんぼん掘られて、毎日のように工事の振動があったときに大丈夫なのか、この不安に対しての周知をより丁寧にしていただきたいな。
 やってないって言ってんじゃないんです。この周知の仕方、せっかく目黒区が安全対策、これだけ取り組んでるんだと。また、区民の不安な声にレスポンスを高めていく、この精度を高めるという意味は、私はそこを思ってます。区民に対しての安全の周知をしっかりとやっていく、この取組についてお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
 3つ目です。自転車走行空間の整備についてでございますけれども、こちら実は先月、10月の都議会定例会において、我が党の斉藤都議から一般質問をさせていただきました、同じように。自転車通行空間について、目黒通りを優先整備区間に選定し、駒沢通りも無電柱化として、併せて整備していくことを東京都のほうで今回確認することができました。
 ですので、区民が安全に安心して通行できる道路環境の整備は、都道、区道は関係なく進めなければなりませんから、しっかり東京都、今、答弁が出たという部分も含めて、目黒区も積極的にこの機を取って、整備していただきたい。
 特に今回、LINEを活用した通報システム、道路をやっていただきました。ぜひ樹木もやっていただきたいなと思うんです。別に限ることないじゃないですか。区民目線で危険だなと思うところをLINEで通報できれば、活用の幅を広げればいいんじゃないかと思います。ですから、東京都と情報共有しながら、事故が起きない体制づくり、ぜひやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 続きまして、教育でございます。
 教育、1点目、本当に様々な視点で答弁いただいて、うれしい部分がありました。子どもたちの生きる力を育むための教育が本当に生かされてるなと思います。目黒区は教育の推進を、様々ないろいろSDGsだけじゃなくて、人権だとか、様々英語だとかもいろいろ進めてくださっていて、他区に比較しても教育水準が非常に高く保たれてるな、私は評価しています、成果物を見て。これは子どもの努力もありますけれども、教員が積極的に取り組んでくださっているという部分も非常に重要じゃないかというふうに思います。
 ですから、教育委員会として、教員のモチベーションをさらに高めて、目黒区全体が子育てをしっかりと推進していくこと、そして様々SDGsだけでない、教育研究推進校の指定を、よりその成果をどんどんどんどん生かしていただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。
 続きまして、2点目でございます。オリパラ教育についてです。
 先日、パラリンピアン、目黒区の吉越奏詞選手、パラ馬術で個人・グレードⅡ、10位になられました方がお母様と一緒に目黒区を表敬訪問していただきました。お話を聞いたところ、幼い頃、体が不自由で、区長も教育長もそこの場にいらっしゃいましたけども、子どもの頃、体が不自由で立つこともままならない、同じ姿勢を保つなんて考えも起きなかったが、お母様と一緒に散歩に行った碑文谷公園のポニーに乗って、その奏詞さんは走る喜びを初めて知った。馬のおかげでこんなに爽快な気持ちになれるのか、馬に恩返しがしたいって言って、馬術を極める道に決意して進んだそうなんです。
 こういった生き方、この体験談っていうのは、生きる力を本当に生で感じられる部分ってあるんじゃないかな、教育長も区長も同じ思いだと思いますけども、それを生かしてぜひともやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 最後、食育です。
 近年の値上がりの中、現場の努力も限界に来ています。野菜を卸している業者の方と給食を作ってる方から直接お声をいただきました。教育委員会として、特別給食の拡充をぜひやっていただいて、地域の生産者に寄附を募るような働きかけなど、できる限りの支援をしながら取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 以上です。

○青木英二区長  それでは、私からまず3点お答え申し上げたいと思います。
 現在、私ども学芸大学周辺地区をキッズゾーンに、これから設定していくかどうか、今、検討しているところでございます。議員御指摘のように、危険箇所等、しっかりと発見し、抽出して、ただそれだけで止まることなく、それをやっぱりヒヤリ・ハットなどマップ化、地図化をしていくっていうことは大事だと思います。
 今度、地図化しただけでは意味がないので、それを園児の、または小学校の保護者の皆さんにどう伝えていって、日常生活の中で子どもの交通安全に意識を向上していくかっていうことが非常に重要なことだというふうに思っております。そういったヒヤリ・ハットのマップ化等、どう周知していくか、これについては今、今年の7月に設置した検討会等でしっかりと検討し、実のあるものにしていきたいというふうに思っているところでございます。
 それから、空洞調査等については、やはり健康診断しても、結果を患者さんに教えなければ、よく分かりませんので、それはどういうふうにお示しをしていったらいいのか、かえって、うまく表現ができないと不安になってしまいますので、その辺はよく所管のほうに結果を安心できるような、また正確に内容が伝わるように、検討するように指示をしっかりしていきたいというふうに思います。
 それから、3点目ですけれども、東京都のお話もありました。道路は国道、都道、区道があります。ただ、区民の皆さんは今自分が歩ってるのが都道か、区道か、区別なく歩っていらっしゃいますから、それはそれぞれの役割でしっかりと、また私も区民の声など見てると、都道に対する御要望、たくさん区に来てますから、それは丁寧にお伝えしていかなければいけないというふうに思っているところでございます。
 まず、私ども道路等でLINEを行ってまいりましたので、今、樹木にもということで、これでとどまっていいというふうに思っておりませんので、これから公園等、だんだんだんだん広げていきまして、私ども財政資源、厳しい中ですので、効率的にこういったデジタル化の技術を安全・安心の街づくり、都市基盤の整備にもしっかりと活用していきたいというふうに思っているところでございます。
 以上でございます。

○関根義孝教育長  再質問でございます。
 まず、教員のモチベーションのお話でございます。教員の活動は様々ありますけれども、一番の肝のところは、よい授業をやる、分かりやすい授業をやるということです。そこで、教育委員会といたしましても、日々の取組といたしましては、指導主事が学校を訪問して、各教員の授業を直接見て、指導、助言を行うという地道な活動をしております。
 あわせて、若手教員育成研修等にも力を入れておりますし、さらに授業力の高い教員に対しては、授業スペシャリストとして認定して表彰するとか、こういった取組も行っております。そして、そういった教員のモチベーションを支えるためにも、働き方改革もしっかり進めていきたいと思います。
 そして、いわゆる研究指定校のお話になりました。目黒区の指定、東京都の指定、文科省の指定と様々ありますけれども、成果については、各学校に満遍なく発信しております。そして、研究開発の取組自体が、教員のモチベーションを高めることにつながる、学校の一体化につながってるという部分が大きくありますので、こういった方面の取組も今後進めていきたいと思います。
 あと、学校給食です。この現在の状況の中で大変給食費も値上げできない中で、苦しいところなんですけれども、特別給食については、今年度、年間8回の給食を実施しております。今後も維持し、回数を増やしていくことに努めていきたいと思います。
 あと、地域からの寄附ということですけども、現在、JA世田谷目黒、それと目黒区農業振興運営協議会の皆さんの御協力により実施しているところでございます。