開催日:令和 2年 9月 7日
会議名:令和 2年第3回定例会(第1日 9月 7日)

○11番(いいじま和代議員)  私は、公明党目黒区議団の一員として、支え合う温かな目黒を目指して、大きく2点6項目の質問をさせていただきます。
 それではまず、大きな質問の第1点目、ウィズコロナにおける子どものストレス・いじめ予防について伺います。
 新型コロナウイルス感染症拡大で、長期休校が続いた子どもたちのストレスはかなり大きいと言われています。
 国立成育医療研究センターは、7歳から17歳までの子どもや保護者を対象に、感染拡大が及ぼす影響について、ネットのアンケートを行い、およそ6,800人から回答を得ました。このうち、コロナのことを考えると嫌な気持ちになる、最近集中ができないなどと、何らかのストレス反応を示している子どもは72%に上りました。
 また、子どもたちの心身への影響が指摘される中、今後、いじめが増える可能性が高いと考える教職員は9割近くに上ることが、NPO法人共育の杜の調査で明らかになりました。
 そこで、ウィズコロナにおける子どものストレス・いじめ予防について伺います。
 (1)コロナ禍の中、医療従事者をはじめ、現場で働く方や感染者家族の方々への差別のないような対応を訴えてきましたが、目黒区の子どもたちへの心のケアの対応はどうなっているか伺います。
 (2)阪神・淡路大震災で被災した児童・生徒の心のケアに一貫して携わった兵庫県立大学大学院の__教授にいろいろと話をお伺いしました。
 __教授は、各地域で長期にわたり児童・生徒の心の健康教育を推進し、2011年の東日本大震災では岩手県教育委員会、2016年の熊本県教育委員会のスーパーバイザーをそれぞれ務め、不眠や恐怖など、子どものストレスをチェックするリストを作成いたしました。
 今回のコロナ禍に対し、3月には医療の専門家らと「子どものサポートチーム」を立ち上げ、インターネットを通じて、コロナに関する分かりやすい情報やストレスチェックリストを公開、発信し、学校現場での活用を呼びかけています。
 全国の小・中学校の一斉休校、学校再開、新しい生活様式の導入というように、子どもを取り巻く状況は、約半年の間に目まぐるしく変わりました。子どもたちは、日常的にマスクをして過ごし、以前のような、友達と気軽に話せない、触れ合えない状況が続いています。新しい生活様式を強いられることで、子どもたちは日常的にかなりのストレスを感じていると思われます。
 __教授は、子どものマイナス感情を見える化し、心の健康の授業を実践することで、子どもたちの心のサポートをする必要があると強調をされておりました。
 私たちが思う以上に、子どもの心は長期にわたるコロナ禍の影響で過敏になっています。早急に不安や恐怖を和らげるストレスを学ぶ授業が必要と考えますが、所見を伺います。
 (3)公益社団法人子どもの発達科学研究所の___主席研究員に、いじめが深刻化する二つのキーワードを伺いました。いじめ対策の基本は早期発見・早期対応で、そのためにいじめの定義をあらかじめ広くして、いじめにつながる行動に注意を払い、いじめが発生、または深刻化しないことが大事で、そこには二つのキーワードがあります。
 一つは、被害者がやり返すことも嫌だとも言えない、被害者と加害者の力の不均衡状態であるアンバランス・パワー。もう一つは、加害者が罪悪感もなく、相手を傷つけているという意識もないシンキング・エラー。この二つのキーワードのどちらかを崩せば、いじめは深刻化せず、解決に向かうと言われております。そして、キーパーソンは、周りで見ている子どもたちがいじめを防ぐ鍵を握っていることを調査し、学校全体で取り組む子どものいじめ予防プログラム、TRIPLE-CHANGEを開発いたしました。
 一つ、いじめは被害者が悪い、いじめは仕方がないなどの間違った考え方を変える。二つ、被害者や加害者にならないためのスキルを獲得し、行動を変える。三つ、いじめが起きにくい集団に変えるという三つの変化で、いじめ予防を目指すプログラムです。
 子どもたちのストレスによるいじめ問題が増加をする前に、いじめに遭ったときや、いじめを見たときに取るべき行動を学校全体で取り組むいじめ予防プログラム、TRIPLE-CHANGEを取り入れるべきと考えますが、所見を伺います。
 次に、大きな質問の第2点目、ウィズコロナにおいて目黒区ができるSDGsについて伺います。
 目黒区環境基本計画循環型社会づくりでは、MGR100「1人1日100グラムのごみ減量」や、「めぐろ買い物ルール」や、「食品ロスの削減」等、一人一人の自主的な行動を促す取組に大変力を入れてきました。しかし、このコロナ禍において、様々な変化がありました。誰も置き去りしない社会がスローガンのSDGsは、コロナ後の世界ではますます社会や経済を構築する際の羅針盤になると言われております。そこで、ウィズコロナにおいて、目黒区ができるSDGsの環境問題について伺います。
 (1)コロナ禍における環境問題の変化と課題。そして、ウィズコロナにおいて環境を守りはぐくむまち目黒とするため、どのように推進していくかを伺います。
 (2)目黒区地球温暖化対策推進第3次実行計画では、新規対策として、マイ箸、マイバッグ、マイボトルを実践するとあります。コロナ禍によりイベント等の販売がなくなり、障害者施設の工賃が減り困っているとの声も多く聞いております。目黒区オリジナルエコバッグに引き続き、マイ箸、マイボトル等の推進を障害者施設とコラボできないかを伺います。
 (3)新型コロナウイルス感染拡大の影響で、給食の中止や減収により、フードバンク利用が急増しております。食品ロスの削減の取組として、まだ食べられるのに無駄になってしまう食品を引き取り、必要としている人たちに渡す活動をしているフードバンクに寄贈するフードドライブの受付窓口を区役所内や目黒区エコプラザ等に常設すべきと考えますが、所見を伺います。
 以上、壇上からの質問を終わります。(拍手)
 〔青木英二区長登壇〕

○青木英二区長  いいじま議員の2点にわたる御質問に順次お答え申し上げます。
 なお、第1点目につきましては教育委員会所管事項でありますので、教育長からお答えいたします。
 まず、第2点目、ウィズコロナにおいて目黒区ができるSDGsについての第1問、コロナ禍における環境問題の変化と課題、及びコロナ禍において、環境問題を守りはぐくむまち目黒をどのように推進していくかについてでございますが、平成29年3月に改定した目黒区環境基本計画では、「地域と地球の環境を守りはぐくむまち」を目指すべき環境像に掲げております。そして、その実現に向けて、省エネのまちづくり、循環型社会づくり、みどりづくり、生活環境づくり、ひとづくりの五つの基本方針を定めるとともに、15の施策を掲げて取り組んでいるところでございます。
 新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、目黒区環境基本計画の施策の実施状況及び評価等を明らかにするための環境報告書の作成に向けて例年実施してまいりました、区民を対象とする環境に関するアンケート調査については、中止いたしました。
 新型コロナウイルス感染症につきましては、世界的な蔓延が続いており、現時点で収束の見通しは立っていない状況にございます。しかしながら、コロナ禍を受けて、環境基本計画に掲げる目指すべき環境像や基本方針等を変更することは、現時点では必要ないものと考えております。
 区といたしましては、感染拡大防止と社会経済活動の両立に十分に留意しながら、まずは、計画に掲げる施策を安全・安心に実施できるよう努めてまいりたいと存じます。
 新型コロナウイルス感染症の本区の環境施策に対する具体的な影響についての状況把握は、来年度以降になろうかと考えております。したがいまして、今後の施策への反映につきましては、来年度に今年度の施策の実施状況を取りまとめる中で、詳細な状況把握に努めるとともに、御質疑にありましたSDGsの方向性にも留意しながら、必要な改善を図ってまいりたいと存じます。
 次に、第2問、目黒区地球温暖化対策推進第3次実行計画に掲げる、マイ箸、マイバッグ、マイボトルの実践に向け、目黒区オリジナルエコバッグに続き、マイ箸、マイボトルを障害者施設とコラボして推進できないかについてでございますが、目黒区地球温暖化対策推進第3次実行計画は、地球温暖化対策の推進に関する法律第21条に基づく地方公共団体実行計画として、平成21年4月の策定より改定を重ね、平成31年3月に改定したものでございます。
 区民の皆様にとって、区は暮らしに最も身近な基礎自治体であり、また区における大規模事業所の一つであることから、低炭素社会、循環型社会の牽引役を目指し、率先垂範して全ての区有施設で省エネ・省資源活動に取り組んでおります。
 御質疑のとおり、現行計画では、マイ箸、マイバッグ、マイボトルを実践するを新規施策に掲げ、目黒区総合庁舎をはじめとする区施設の職員に対し、励行を呼びかけているところでございます。
 また、本年7月1日からレジ袋が有料化されたことから、障害者施設と連携して、総合庁舎1階の売店や目黒区エコプラザ等で、「めぐろはんどめいどエコバッグ」を販売しているところでございます。こちらは一つ一つ手作りの一点もので、本年6月下旬の販売開始後、既に200個弱を売り上げるなど、好評を博しております。
 海洋プラスチックごみ問題をはじめとする環境問題解決の一つとして、区民の皆様にレジ袋削減に御協力いただくとともに、外出の際は常にマイバッグを携帯するというようなライフスタイルの見直しにつなげていかなければと考えております。
 マイバッグに続き、マイ箸やマイボトルも障害者施設とコラボして推進できないかということについては、まずは区施設において職員から率先垂範して、マイバッグはもとより、マイ箸やマイボトルを実践するよう、職員を対象とする環境研修等を通じて意識啓発に努めてまいりたいと考えております。
 マイ箸やマイボトルについては、マイバッグの販売状況を踏まえた上で、製作や販売の可能性について、今後、調査研究させていただければと存じます。
 次に、第3問、フードドライブの受付窓口の常設についてでございますが、家庭で余っている食品を持ち寄り、福祉施設等の必要な人に届ける活動であるフードドライブは、食品ロスを削減するための有効な手段であると認識しております。
 また、区では、平成26年度から、エコライフめぐろ推進協会の事業として実施してきており、昨年度はエコライフめぐろ推進協会で3回、区で1回、合わせて4回実施をし、394点、105キログラムの食品を福祉施設等に寄附いたしました。
 フードドライブを実施することは、食品ロスや貧困などの社会的問題に関する知識や認識のない方に関心を持っていただくことができること、多種多様な食品を集めて寄附することができることといったメリットがあります。そのため、区では今後もイベント等の機会を活用して、エコライフめぐろ推進協会とも協力しながらフードドライブを実施していく予定としております。
 食品ロスに対する住民の関心の高まりに応えて、フードドライブの常設窓口を設ける自治体が増えてきていることは承知しており、確かに食品ロス削減に向けて受皿の拡大になり、区民が食品ロスに関心を持つとともに、食品を持ち込みやすくするなど、効果があると考えております。しかしながら、気軽に多くの食品が寄せられることは、必ずしもよいことばかりであるとは言えません。
 何よりも家庭で食品を買い過ぎない、食材を無駄にせずに使い切る、食事を作り過ぎないということが重要なことです。家庭で食品が余ったらいつでも食品を持ち込むことができるという意識が定着してしまうと、フードドライブを食品ロス削減のための安易な手段として捉えてしまう心配もございます。
 そのため、区民の皆様には、家庭で食材を無駄なく使い切ること、おいしく残さず食べることに優先的に取り組んでいただきたいと考えており、現時点ではフードドライブの受付窓口の常設は考えておりませんが、設置の必要性については、他自治体での状況なども踏まえて、調査研究してまいりたいと考えております。
 以上、お答えとさせていただきます。
 〔関根義孝教育長登壇〕

○関根義孝教育長  いいじま議員の第1点目につきましては、教育委員会所管事項でございますので、私から順次お答え申し上げます。
 まず、第1点目、ウィズコロナにおける子どものストレス・いじめ予防についての第1問、感染者、濃厚接触者等に対する偏見や差別の防止についてでございますが、感染者及び濃厚接触者とその家族、感染症の対策や治療に当たる医療従事者とその家族に対する偏見や差別につながる行為は、断じて許されないものであると私どもも認識しております。
 新型コロナウイルス感染症に関する差別、偏見の防止につきましては、去る8月25日に文部科学大臣から改めてメッセージが出されたところでございますが、本区におきましても区立小・中学校の臨時休業時から継続的に新型コロナウイルス感染症に起因する偏見や差別防止への指導を徹底しているところです。
 目黒区立学校教育活動再開マニュアルには、新型コロナウイルス感染症に関する適切な知識を基に、発達段階に応じた指導を行うことと示しており、合同校(園)長会においても周知をしているところです。
 各学校では、新型コロナウイルス感染症に関連する偏見や差別意識の解消を図る指導資料等を活用して、正しい理解を基に、いじめや差別、偏見の問題を考えることができるよう、児童・生徒の発達段階に応じた指導を行っているところです。
 また、児童・生徒には、新型コロナウイルス感染症を理由とした、いじめや偏見等に関する相談窓口を周知するとともに、保護者に対しましても文書配布や学校ホームページへの掲載を通して、感染者、濃厚接触者等に対する偏見や差別の防止への理解と協力を促しております。
 教育委員会といたしましては、今後とも新型コロナウイルス感染症の問題をはじめ、あらゆる場面において、偏見や差別、いじめが生じないように、保護者への啓発も含め、各学校における指導を徹底してまいります。
 次に、第2問、ストレスを学ぶ授業についてでございますが、臨時休業期間の長期化に伴う友人との交流や運動の機会の減少、また、授業再開後の学校生活においても新型コロナウイルス感染症対策の徹底が求められる状況の中、子どもたちの心理的負担は大きいものと認識しており、児童・生徒の発達段階を踏まえながら、不安や悩み、ストレスへの対処などの心の健康に関する指導の充実を図る必要があると捉えております。各学校では、臨時休業期間終了後のアンケートなどを通して、子どもの心身の状況をきめ細やかに把握し、対応しているところです。
 不安や悩み、ストレスへの対処につきましては、学習指導要領において、小学校の高学年段階から体育科及び保健体育科の中で指導することとされ、小学校第5、第6学年の体育科保健領域では、心の発達及び不安や悩みへの対処について理解し、不安や悩みを緩和するための対処を行うことが示されております。
 また、中学校の保健体育科では、心身の機能の発達と心の健康について理解を深め、ストレスへの対処をすることが挙げられており、各学校では、授業を通して、心身の機能の発達と心の健康に関する課題を解決する方法等について、指導を行っております。
 加えて、平成30年度からは、全小・中学校において、SOSの出し方に関する教育の授業を夏季休業前までに実施しており、自分を大切にしようというテーマで、自分がかけがえのない大切な存在であることに気づくとともに、不安や悩み、ストレスへの様々な対処方法の理解と、身近にいる信頼できる大人へのSOSの出し方について考える指導を行っているところです。
 さらに、不安や悩み、ストレスへの対処について、独自の取組を行っている学校もございます。例えば小学校低学年児童に対して、学級担任や養護教諭とスクールカウンセラーが連携し、ストレスマネジメントに関する授業を実施し、ストレスの対処法だけでなく、ストレスを抱えた友達に対し、どのように関わればよいかを学んでいる事例がございます。
 また、スクールカウンセラーが学校の実態や教員のニーズに応じ、子どもの状況を把握するためのポイントなど、教員向けの校内研修を実施している学校もございます。
 教育委員会といたしましては、不安やストレスが外に現れていない子どもに対しても、楽観視することなく、不安や悩みの対処について指導する必要があると考えております。
 議員御提案の心と体のチェックリストや、不安や恐怖を和らげる、ストレスを学ぶ授業なども参考にしながら、様々な事例を研修会等で情報共有するなどし、今般の状況下における子どもたちへのストレスマネジメントについての指導の充実を図ってまいります。
 次に、第3問、子どものいじめ予防プログラムについてでございますが、本区では、目黒区いじめ防止対策推進条例に基づき、いじめは重大な人権侵害であり、絶対に許されない行為であるが、どの児童・生徒にも、どの学校においても起こり得るものとの認識に立ち、いじめの防止等に鋭意取り組んでおります。
 教育委員会では、中学校区ごとの「いじめ問題を考えるめぐろ子ども会議」をはじめ、「STOP!いじめ私の行動宣言」の作成や、年間3回にわたるいじめに関するアンケートの実施、スクールカウンセラーによる面接など、いじめの未然防止に向けた様々な取組を進めているところでございます。
 併せて、今般の新型コロナウイルス感染拡大の状況の中でのいじめの発生が憂慮されていることを受け、校長の講話例や学級活動での指導事例などを各学校に周知してまいりました。
 また、小・中学校の全教員を対象に、eラーニングシステムを活用した、いじめ問題への対応についての研修を実施しているほか、特に初任者の教員や中堅教員に対しては、事例を扱った実践的な研修も行っております。
 さらに、本年度からは、本区におけるいじめ問題対策の全体像を取りまとめた、教員研修冊子を作成して全教員に配付し、各校の課題に応じて、年3回の校内研修を充実させてまいります。
 議員御提案の子どものいじめ予防プログラム、TRIPLE-CHANGEにつきましては、子どもたちの考え方と行動と集団を変えるという三つの変化により、いじめ予防を目指すプログラムとのことでございますが、これらの視点の教員研修への活用については、今後十分に検討してまいりたいと存じます。
 教育委員会といたしましては、今後も学校生活における新型コロナウイルス感染症対応が続く中で、子どもたちの状況を注視し、いじめの未然防止及び早期対応に向けた取組を一層充実させてまいります。
 以上、お答えとさせていただきます。

○11番(いいじま和代議員)  では、再質問をさせていただきます。時間が10分ぐらいなので、ちょっと早口になるかもしれません。
 まず1点目、ウィズコロナにおける子どものストレス・いじめの予防について。
 コロナの蔓延で、誰がいつ病気になってもおかしくないときだからこそ、病気や障害への差別、偏見のない社会にしなくてはいけないと思っております。
 実は、看護師さんから、看護師さんの子どもと遊ばないようにと子どもが言われてしまったということで、泣いて電話がありました。すぐに差別や偏見がないようにと教育長のほうにお願いをいたしました。その後、いろいろと対応していただき、ありがとうございました。
 先日、またその看護師さんより連絡がありまして、お子さんが、その後、そのお友達が、お母さん、看護師さんで偉いね、頑張っているねと言ってくれたと。また、ほかの子どもさんからは、大きくなったら私も看護師さんになりたいと言われたということで、今度は喜んで涙の電話がありました。
 それを聞いて、本当に子どもは素直なので、本当に教育の大切さをつくづく感じました。本当にありがとうございます。また引き続きよろしくお願いしたいと思います。
 __教授によると、新型コロナの危機は今後も長期化するため、子どもたちが突然怒り出したり、またいじめが増えるおそれがかなり考えられていると。また、緊張状態が続いたことで、トラウマ、心的外傷の反応として睡眠不足などの症状が現れるとのことでした。
 ストレスマネジメントは、子どもの認知行動療法や呼吸法など、様々な対応方法が紹介をされております。
 答弁の中にありましたけれども、目黒区においても、ストレスマネジメントを実施している小学校もあるとのことでしたけれども、その小学校で行いました、いらいらしたときどうするのという紙芝居があるんですけども、それをやった目黒区内の小学校があるんですが、その紙芝居は、実は__教授が東日本大震災後に文部科学省の委託事業で監修して作成をしたものなんです。すごく分かりやすく書いてあるので、ぜひ子どもたちの心のサポートとして全ての学校で、コロナのストレスを学ぶ授業として取り入れていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 次に、2番目のウィズコロナにおいての目黒区ができるSDGsについて。
 もう本当にこのコロナ禍でマスクや家庭ごみが増えて、今までと違ったごみの量になり、その感染リスクの中、ごみ収集車の作業員の方々には本当に感謝をしております。
 第1回定例会の一般質問で実現しました障害者施設とコラボした目黒オリジナルエコバッグは、答弁の中にもありましたけれども、とても好評で、8月14日の読売新聞にも取り上げられておりました。ぜひマイ箸の推進を、今本当にイベントがないので、なかなか障害者施設で工賃がないという、そこらじゅうの施設がそうなんですけれども、大変に困っております。ぜひ、引き続き障害者施設とコラボして、このエコバッグに引き続き、ぜひしていただければと思っております。これは時間がないので、答弁は大丈夫です。
 次のフードドライブの件なんですけれども、答弁に、フードドライブを食品ロス削減のための安易な手段として捉えてしまうので、フードドライブの受付の窓口の常設は考えないとの答弁があったんですけれども、昨年の参議院本会議で全会一致で可決成立した食品ロス削減推進法では、これは公明党が一貫して推進してきたんですけども、未利用の食品を福祉施設や災害被災地などに提供するフードバンク活動への支援などもこの法律に盛り込まれたんです。また、同法は、国民運動として問題解決に取り組むよう求めています。
 そのことがあって、それを受けて、各区でフードドライブの常設が進んで、世田谷区では8か所が今、常設されています。中央区では先月、8月3日より常設をされました。
 目黒区においても、もったいないをありがとうに変えるための支援として、フードドライブの常設に向けて、それが常設できないのであれば、まず一歩として定期的に、1週間に1回だったり、月に1回だったりでもいいので、実施に向けて前向きに考えられないか、お伺いいたします。
 以上です。

○青木英二区長  では、私から先にお答え申し上げたいと思います。
 フードドライブについてですが、一番私ども、今後、常設で懸念しているのは、やはりコロナウイルス感染症で、やはりどこも大変生活が困窮をして、厳しくなっているところで、食品、食材など、非常に抑制しながら御家庭が生活されていますので、そういった御寄附を頂く食品そのものがどうなっているかということが非常に懸念もされております。
 いずれにしても、私ども、ずっとイベントを中止してございましたので、こういったフードドライブは中止していましたけども、来月2度、来年1度、エコプラザで実施されるということでございますので、4回ほどやりますので、ちょっとそこでしっかり検証して、どういった取組が、改めてこういったウィズコロナの中で行っていけるかどうか、しっかりと検証していきたい。それを踏まえて、常設等についてはまた研究もしていきたいというふうに思っているところでございます。
 以上でございます。

○関根義孝教育長  再質問の冒頭で学校の対応を評価いただきまして、ありがとうございます。当該の学校にも議員の言葉を伝えておきたいと思います。
 お尋ねの件でございます。
 児童・生徒のストレスの軽減の取組ですけれども、これは一つには、子どもたちの心の健康を守るという直接的な目的が当然あります。それと同時に、いじめ防止にもつながるものであるということで、子どもたちの学校内外の生活を安定させて、充実させるために、大変重要な、大切な取組であるという認識でおります。
 今、紙芝居のお話がありましたけれども、私もちょっと耳にはしておりまして、紙芝居を使いながら子どもたちに、みんなはどんなときにいらいらしますかとか、いらいらしたときはどうしますかとか、そういう問いかけをしながら授業を進めていく、非常に分かりやすいものであると聞いております。
 それで、先ほど答弁の方の中でも申し上げましたけれども、各学校それぞれ工夫をして取組を進めています。その中で、各校ともいろいろな手法、ツールを求めています。
 ですから、先ほど1回目の御質問の中にも、この再質問の中でもいろいろ御提案いただいておりますので、これは学校のほうに伝えて、検討してもらって、それでよいものを各学校で選択してもらって、大いに活用させていただきたいと、そのように考えているところです。
 なお、このストレスの問題というのは、児童・生徒特有の問題ではなくて、教員にも無縁の話ではないわけですので、ですから、児童・生徒と教員、子どもと大人が一つになって、いい取組ができるのではないかなと、そのようなことを思っていますので、いろいろな取組を積極的に行ってほしいと思います。
 このコロナ禍の中で、今大変な状況ではあるんですけれども、このストレスの問題に限らず、今、若い教員からベテランの教員まで、いろいろな層の教員がそれぞれアイデアを出し合って、今までになかった取組をやっていけるチャンスとも捉えていますので、こういった形でいろいろな授業展開をしていきたいと、そのように考えております。
 以上です。

○11番(いいじま和代議員)  最後に質問させていただきます。
 ありがとうございます。教育長から私が言おうと思っていたことを言っていただいたんですけども、やっぱりコロナ禍のストレスというだけではなくて、やはり教員にとってもストレスをどう対処していくかということは、今すごく問題になっていて、この先生は認知行動療法を勧めていらっしゃる先生なので、私も以前、認知行動療法の質問をさせていただいたことがあったんですけども、ぜひ進めていただければと思います。
 教育総合誌である「総合教育技術」の中で、__先生も、地震や津波のときは校庭に仮設住宅が建ったために、校庭でスポーツができない、遊べないことによるストレスがたまったけれども、ほかで遊べたと。でも、このコロナは人と人の直接的な接触が制限されている中で、感染者は「ポスト」ではなく「アンダー」ですと。今後も続くということで、学校の日々の我慢を強いられる子どもたちに対して、ぜひこの心のサポートで、子どもたちの心、いじめ等ないよう守っていただきたいと思います。

○関根義孝教育長  議員のおっしゃるとおりでございまして、先ほども申し上げたとおり、子どもの問題でもあり、大人の問題でもあると、そういう視点を持って、一体になって、双方向にいい時間にしていきたいと思います。
 以上です。